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皐月の風をあびて徒然に


皐月晴れに誘われて

やっと皐月晴れに恵まれ、気温も真夏並みに上昇してきた。
こんな時は、家に閉じこもっているわけにはいかない。
家を飛び出してみて、さまざまな珍しいものとも出会えて、
心に栄養をたっぷりつけられた。当然、お腹の栄養もだ。

京都府立植物園で、待望のヒマラヤの青いケシと出会えた。
生きている間には見られないだろうと思っていたので、ひ
どく感激した。ケシの花が好きで、青のケシに憧れていたの
で驚きの青との初対面だった。フェルメールの青とはまた違
った青との対面だった。一緒にその仲間のブータンの国花メ
コノプシス・ポリドゥラという青いケシも見られた。

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      メコノプシス・ベトニキフォリア(通称ヒマラヤの青いケシ)
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     メコノプシス・ポリドゥラ(ブータンの国花)
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      メコノプシス・スカンブリカ(ヨーロッパ原種)

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  ノモカリスアペルタ(ユリの近似種)

美しいものを一度観てしまうと、もっと 観たくなる性分
で、京都国立博物館まで足を延ばし、安土桃山時代から
江戸時代にかけてのの絵師で滋賀出身の海北友松(15
33ー1615)のすばらしい絵を堪能した。龍の達人
とは聞いていたが、ほかの絵も、度肝を抜かれる素晴ら
しいものばかりだった。
残念なのは、この種の展示は人が多くて、長時間並んで
待って、入館するとまたまた絵よりも、人の姿しか見え
ず、疲れきってしまった。

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        京都国立博物館の庭

絵を観て、人を見て、疲れてしまったので、祇園まで出か
けて、久し振りに、大の好物「天周」のアナゴ天丼を食べ
て満足した。京都は、いつも人で一杯だ。最近の流行なの
か、若い男女の着物姿が目につく。天周にも、着物姿の若者
が行列をなして来店していて、なんとも不思議な雰囲気だっ
た。
全てが、流行に流される時代なのだろう。植物園でも、結婚
写真を撮るカップルが何組もカメラマンを引き連れて、闊歩
していた。これもラインでつながる人たちの流れなのだろう。
ついつい、夏目漱石の『草枕』冒頭の「智に働けば角が立つ、
情に棹させば流される・・・」を思い出してしまった。

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     「天周」のアナゴ丼(アナゴが4匹ものっかっている)

人アレルギーになったので、翌日には、早速、高島市の畑地区にある
棚田に出かけた。さすがに人はほとんど見当たらず、棚田を見ながら
食べる弁当は、格別な味がする。自然あふれる空気は何物にも代えら
れない最高のご馳走の味だった。


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        高島市畑地区の棚田
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         ハナイカダ(京都植物園)
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       ホットリップス(熱い唇)京都府立植物園で










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Commented by midorigame at 2017-05-20 21:54 x
皐月の風に誘われていい心の洗濯をされたようですね。
青いケシですか~。淡~いいい青というか水色というか、好きな色ですね。
絵画も堪能されたようですね。
ここのところいい天気が続いていますから、外に出ていい空気に触れるといいですよね。
あなご天丼、おいしそう~!!棚田でのお弁当も最高ですね。いい皐月の風を吸ってまだまだ野山を駆け回ってくださいね。
Commented by ehondamari at 2017-05-20 23:07
midorigameさん
なんとなく落ち着いているふりだけです。
結構歳を取ることがしんどくなってきました。
日々未知の世界を彷徨しているという感じです。
若いことを大切に、やるべきことをやっていってください。
Commented by なごやのこあら at 2017-05-21 01:45 x
ヒマラヤの青い芥子の花は、なんて可憐で美しいのでしょう!
出会う事が出来て、本当によかったですね!
「海北友松展」は、NHK教育の日曜美術館などで放送していましたので、日を追うごとに人が集まってしまったのですね。私たちが行った時は、ガラガラで、龍の部屋では、私一人! おどろおどろしいほどの迫力に震えそうでした。
まだ先になりますが、10月6日から、愛知県美術館で長沢芦雪展が始まります。無量寺の龍図襖と虎図襖に出会う事が出来るのを、今からワクワクして待っています。串本市まで、行く事ができなかったので、今回の芦雪展は、すご~く楽しみです。だから混まない内に、すぐに行く予定です。きっと何度も行きます。
出会いを求めて、今週末から、花ちゃんと一緒に七尾市・輪島に出かけます。私は七尾で長谷川等伯展、花ちゃんは、白米千枚田を楽しみにしています。だからなんとかして、鵞足炎を治したいと、湿布をせっせと貼ってます。
Commented by ehondamari at 2017-05-21 07:36
なごやのこあらさん

足の方は大丈夫でしょうか。整骨院に行っていますか。
あなた方が行ったので、有名になった海北友松展は超満員でした。どんなに並んでも、行きたいところには行きたいのですね。食べたいものはどれだけ並んでも食べたいのと同じでしょうか。
私は並んでまでは行きたくない方ですが。
石川へ行かれるのですね。七尾は、以前ボローニヤの絵本原画展で行った覚えがあります。バスで能登半島を回ることができます。いわゆるツアーのようなものですが、棚田も通ってくれます。輪島も行けます。弥次喜多道中の無事を祈ります。
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by ehondamari | 2017-05-20 07:29 | 絵本と子育て・保育 | Comments(4)

絵本で潤いのある生活を楽しむ


by ehondamari