人気ブログランキング | 話題のタグを見る

秋霧の中の琵琶湖薄景



今朝は、真っ白な霧の中で目が覚めた。
かなりの濃霧だから、相当温度が高いのだろう。

朝食を食べて、霧が少し薄くなる頃を見計らって、和邇港へ
出かけてみた。ゆっくりしすぎて、霧はかなり晴れていた。
祭日ということもあって、釣り客が大勢やって来ていた。

秋も深まった霧の中の琵琶湖の情景を、少しだけカメラに収めてみた。
あまり雨が降らなかったので、琵琶湖の水位はかなり下がっていた。

和邇港の見張り番のシラサギは、遠くを飛んでいたが、代わりに
アオサギが2羽しっかり水位を気にしながら、遠方から来た、渡り鳥
に琵琶湖のルールを教えていた。なかなか威厳のある態度だ。
渡り鳥は、マガモ、ヒドリガモ、カルガモを中心に相当数飛来していた。

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15362312.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15042675.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15030046.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15031230.jpg

湖畔に着いたときには、すでに、霧は薄くなっていたが、霧に霞む
琵琶湖の様々を見ていただきたい。
秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15062072.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15152035.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15053548.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15055521.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15060391.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15061037.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15063514.jpg
          サップを楽しむ人たち
カモたちは長旅の疲れも見せず、元気に飛んでいた。
秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15134204.jpg

和邇の港には、おじいちゃんと一緒に釣りをする小さな子どもが、
何匹も小さなブラックバスを釣っていた。

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15110913.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15112992.jpg

湖畔にも秋の色が広がっていた。
秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15084017.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15090864.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15082827.jpg

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15081625.jpg
           ギンモクセイ

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15073733.jpg
白菜の秋色は、鮮やかなグリーンだ。これを見て、今夜はお鍋に決定。

寒くてもあつい人もいた。2人には沖にいるカモは見えているのかな。

秋霧の中の琵琶湖薄景_d0340845_15071147.jpg

===================================

# by ehondamari | 2023-11-23 16:13 | Comments(2)

どすこい すしずもう




17日に「すしずもう」をアップしたが、翌日の午後には消えてしまっていた。
原因はわからないが、自身の操作ミスによるものと思う。
もう諦めようかと思ったが、何人かの方からリウエストがあったので、再度、
再現してみようと思う。当然内容は、全く同じということにはならないので、悪
しからず。

取り上げた絵本は、
アンマサコ作『どすこい しすずもう』講談社 2018年

どすこい すしずもう_d0340845_14113473.jpg

今回の相撲絵本も前回のやまもとななこさん『はっきょい どーん』に続き、女性
作家によるものだ。しかも出版社も同じ講談社だ。
全国から集まった寿司力士の戦いを絵本にしたもので、変わっているのは、なん
とも羨ましいほどおいしそうな寿司の戦いだ。いやいや、どの寿司がおいしいか
ではなく、立派な寿司の力のぶつかり合いなのだ。読んでいるうちに、相撲が勝つ
か、寿司が勝つかの大勝負が頭の中を駆けめぐった。


まずは、全国から集まった、寿司力士たちの土俵入りだ。
この相撲の実況放送のアナウンサーは<がり>。 解説者<おちゃ>。行事は<わ
さび>となっている。
どすこい すしずもう_d0340845_14164140.jpg

最初の組み合わせは、西方<たこのつぼ>、東方<いかのしん>だ。
イカの足10本。タコの足8本の似た者同士のライバル対決だ。

はっけよーい のこった!
勢いよく飛び出したのは<いかのしん>。<たこのつぼ>はくるりと
回った。果たしてどーなる。
絵のバックには、力士のもとの姿がしっかり描かれている。
どすこい すしずもう_d0340845_14170555.jpg
なんと <いかのしん>の背中が<たこのつぼ>の吸盤にぴったりく
っついて、振り落とされた。
きゅうばんせおいおとしで、<たこのつぼ>のかち~!

どすこい すしずもう_d0340845_14171605.jpg
なぜか、両者とも歌舞いている。<いかのしん>はやたら色っぽく、
<たこのつぼ>は隈取りをしている。これはなんとも面白い趣向だ。

次なる取り組みは、西方<イクラまる>。東方<サーモンざくら>。
<サーモンざくら>ははるばるノルウエーから来ている。両者は、海を
隔てた親戚同士だ。
はっけよーい のこった のこっ・・・
<イクラまる>の頭からイクラが躍り出したぞぉー!
飛び出したいくらの粒に、足を取られて<サーモンざくら>は、すって
んころりん。すってんころりんぶんしんのわざで、<イクラまる>のかちー。
どすこい すしずもう_d0340845_14120064.jpg

3番手の取り組みは、西方<たまごのさと>。東方<うなぎのまき>
両者とも、海の物とも山の物ともつかない、荒くれものだ。
はっけよーい のこった!
おっと、いきなりのハプニング! 勢いあまって、両者チューをしている。

どすこい すしずもう_d0340845_14120852.jpg

<うなぎまき>と<たまごのさと>が一つになって、<うまき>になってしまった。
新しい力士の誕生だ!

最後の取り組みは、西方<かいせんちらし>と東方<おおとろやま>。
ついに、出ました!横綱対決だ。これは、見逃せない一番だ。どちらもおいしそうだ。

どすこい すしずもう_d0340845_14122476.jpg
はっけよーい のこったー!
ちいさな<おおとろやま>が<かいせんちらし>の周りをぐるぐる・・・
まるで、海を泳ぐマグロのようだ。このスピードには、<かいせんちらし>も
叶わない。今度は、<おおとろやま>は<かいせんちらし>をコマを回すように
ぐるんぐるん回す。<かいせんちらし>踏ん張るが、なんと、投げ出されたのは、
すし力士たちだー!
きまりては、なげわざぐるんぐるん!
どすこい すしずもう_d0340845_14174085.jpg

<おおとろやま>は、今場所も優勝となった。
終って見れば、みな仲間だ。<かいせんどん>はじめ、みんなで
祝福の拍手だ。

どすこい すしずもう_d0340845_14124309.jpg

「すばらしい取り組みでしたねえ。本日の実況と解説は、私とお茶が
お送りしました。それでは、みなさん、さようなら!」
というがりの納の言葉で、みんなでお茶を飲みながらの慰労会だ。

どすこい すしずもう_d0340845_14124883.jpg

11月12日にやもとななこさんの『はっきょい どーん』でも驚いた
が、男性とはまた違った素晴らしい角度から、相撲を料理する手法には、
驚かされる。
アンマサコさんは海のない岐阜の生まれとのことだが、寿司ネタの魚が
獲れる海を見事に描いておられる。それは表紙の表裏の見開きに描かれ
た絵だけでも驚嘆だ。また、寿司ネタをよくご存じなのと、寿司ネタにな
らないかも知れない、自分で産み出したネタなど、発想が面白楽しい。
今後、一層飛躍した発想で、これまでにない絵本の世界を切り拓いていた
だきたいと願っている。
今回の『どすこい すしずもう』は、大トトロのような寿司の中の頂点の
味がした。思わず日本酒を飲み過ぎた。

どすこい すしずもう_d0340845_14163230.jpg

================================

# by ehondamari | 2023-11-22 12:01 | Comments(4)

せきとり しりとり



大相撲九州場所は、中日を過ぎて、大関の星の取りこぼしが多くなってきて、
優勝は混沌としてきた。相変わらずの大関の姿にカッツ!だ。

今日は、またまた相撲の絵本を1冊よりあげる。過去に少し触れたことのある
絵本だ。

サトシン作、高畠邦生絵『せきとり しりとり』文溪堂 2011年

せきとり しりとり_d0340845_15523342.jpg

カバーの袖には、「関取の一日を リズミカルに しりとりで!
とっても楽しい しりとりの決定版!」と書かれている。
内容は、前半が一人の関取の場所入りまでの相撲部屋での生活。
後半は、その関取の本番の決戦での取り組みの様子となっている。

きとり、けいこに せいをだす ⇒すごい なぜわざ、バッチリ
きまる んるん きぶんで、いいちょう
せきとり しりとり_d0340845_15524039.jpg

っかり ちゃんこも いただいた っぷり やすんで へやを で
せきとり しりとり_d0340845_15524997.jpg

いせん あいては だれなのか ばさんがお した、かばのや
せきとり しりとり_d0340845_15530145.jpg

けた とりくみ おもいだ ⇒ると とうしに ひが つい
⇒たましい ゆさぶる だいかんせ
せきとり しりとり_d0340845_15531698.jpg

まこそ かりを かえすと
せきとり しりとり_d0340845_15532034.jpg

あいは じゅうぶん、まったなし ⇒しかけて きたのは かばのやま!
⇒ まわしに てをかけ のこった のこっ! ⇒えた せきとり ち
からを こめ! ⇒くましい うでを わきに さ! ⇒かさず
こらえる かばのや! 
せきとり しりとり_d0340845_15533132.jpg

ってた チャンスは このとき! ⇒けごえ いせい、「どっせーい!」と
なげれば・・・・ ⇒すーん!と きまって、はくしゅの あら
せきとり しりとり_d0340845_15533538.jpg

っかり ゆうしょう、せきとり しり
せきとり しりとり_d0340845_15534132.jpg

少々オーバーな表現になっているが、大相撲の醍醐味は十分発揮
されていて、生の相撲を見ているような迫力を感じた。
どこににも悪役がいないと、話しが成り立たないが、強そうなかば
のやまが少し可哀そうになってくる。
こうやって相撲を楽しんで、相撲フアンが多くなれば、国技の相撲
も安泰だ。でもここ何年も、これでいいのかという相撲界に不安は
多い。



=================================

# by ehondamari | 2023-11-21 16:47 | Comments(2)

とうめいのサイ



今日の1冊の絵本は、
くすはら順子作『とうめいのサイ』文研出版 2014年

とうめいのサイ_d0340845_11263045.jpg

子どもの頃、動物の中でサイが一番好きだった。このこととは関係なく、
何時頃からだったか、私のニックネームがサイになっていた。どうやら
名前からそう言われるようになったようだ。
今回の絵本のサイは、何故か他人とは言えない似たところが多すぎる。
自己否定的なネガティヴな性格が似ているのだろうか。自分の姿が嫌
いというところがそっくりだ。
まずは内容に入って、自己紹介のようなサイの話をすることにする。

ぼくはサイだ。
顔の真ん中の角。分厚い灰色の皮膚。盛り上がった背中。硬い唇。ラッ
パみたいな耳。どれもぼくは嫌いだ。こんな醜い姿見られたくない。
だから友達もいらない。
なぜだ。その姿が逞しくてカッコいいと思うのだがね。私は好きだよ。
とうめいのサイ_d0340845_11175264.jpg

見たくないとギュッと目をつぶる。消えてしまいたいと願っても、
そんなことは、どうせ無理だ。
目を開けると。あっ!僕が消えている。
とうめいのサイ_d0340845_11180330.jpg

ぼくは、透明になった。これでどこにでも行ける。縄張りなんて関係ない。
ライオンも、キリンも、チーターもぼくに気づかない。みんなの近づけるし、
みんなと一緒にいられる。
とうめいのサイ_d0340845_11181176.jpg

水辺で、女の子に出合った。ぼくの姿と同じだ。
どうしてか、その小さな瞳にドキドキする。灰色のの皮膚に触れてみたい。
とうめいのサイ_d0340845_11181518.jpg

ぼくは、そっと近づいて、触れた。彼女はからだをピクリとさせた。
ぼくの方に顔を向け、目を開いて何かを探していたが、行ってしまった。
ここだよ、ここにいるよと叫んでいるのに、声まで透明になっている。
とうめいのサイ_d0340845_11182544.jpg

ぼくは、何処にもいないのだ。みんなの話し声に、耳だけがピクピクしている。

ぼくの特徴を言いながら、誰か草原のサイを見かけなかったかと、ウシツツキ
が僕を探していた。ウシツツキはいつもくっついていた。ぼくの背中が好きだと
ウシツツキは言っていた。ぼくのからだを掃除してくれていたのだ。
とうめいのサイ_d0340845_11184328.jpg

顔の真ん中に立派な角があって、分厚い灰色の皮膚は大地のよう。背中は
隆々と盛り上がり、優しい唇と、ラッパのような耳をしたサイ。誰かサイ
を見かけなかったか?とウシツツキはみんなに聞いてまわっていた。
それを聞いたサイは、涙があふれてきた。透明なんて嫌だ。ぼくの姿に戻
りたい。自分の姿を認めてくれるその言葉がたまらなく嬉しくなったのだ。
とうめいのサイ_d0340845_11184726.jpg

見えるはずもない、ぼくの周りをウシツツキが飛びまわっていた。
しばらくして、懐かしい感触に気がついた。ウシツツキが、ぼくの
背中をつついている。もしかして・・・・・・
とうめいのサイ_d0340845_11185609.jpg

きみには、ぼくが見えるの?
とうめいのサイ_d0340845_11190456.jpg

自分を否定して姿を消したサイだったが、自分を肯定する言葉で、
自分の存在に気づき、自分を肯定的に見られるようになってきた
のだ。自分には他とは違った自分なりのよさがあることに気づい
て、自尊が蘇ってきたのだ。
そんな自分を誇り、自信を持てれるようになって、女の子の所へ
と向かっていくサイだった。ここで、自信の証明が確認できるこ
とになるのだろうか。

とうめいのサイ_d0340845_11190967.jpg

私自身も、もっと早くこのサイに出合っていれば、もっと堂々と
自信を持って、生きていたのだろうが、未だに透明人間志向へ
まっしぐらだ。
何でもないような、ただのサイの絵本と見過ごされがちだが、
相当意味深い貴重な絵本だ。自己否定に陥っている方に、是非
お勧めしたい。

とうめいのサイ_d0340845_11191482.jpg


================================

# by ehondamari | 2023-11-20 11:32 | Comments(2)

木枯らしが呼ぶ虹

今朝は、窓から太陽が笑顔で挨拶。と思いきや外に出て見ると、
なんと木枯らしに雨。さらには、山に大きな虹がかかり、その
上を冬が渡っていた。
朝の虹は、希望が膨らむ励ましの虹に見える。

木枯らしが呼ぶ虹_d0340845_09550063.jpg

木枯らしが呼ぶ虹_d0340845_09553414.jpg

木枯らしが呼ぶ虹_d0340845_09554700.jpg

木枯らしが呼ぶ虹_d0340845_09564846.jpg
庭に咲くイソギク
木枯らしが呼ぶ虹_d0340845_09570462.jpg
庭のマンリョウ
木枯らしが呼ぶ虹_d0340845_09572787.jpg

木枯らしが呼ぶ虹_d0340845_09571851.jpg
タイワンホトトギス目下満開


===============================


# by ehondamari | 2023-11-20 10:04 | Comments(0)

絵本で潤いのある生活を楽しむ


by ehondamari