絵本だからできること
2019年 05月 18日
未知に挑戦する絵本の世界
絵本の世界は広くて、多種多様だ。
可能性に満ち満ちており、絵本の世界は、常に、変化と進
化を続けている。
この先、何が可能かは、絵本の作り手の想像・創造のいか
んにかかっている。
絵本を大きく概念規定できたとしても、おそらくその枠を
すぐに超えて、新しい世界が誕生するに違いない。要は、
可能性に満ちた未開発分野と言えるかもしれない。
絵本には、想像とめくる行為の組み合わせで、様々な工夫と
発想をバネにして、新しいものを生み出していく力がある。
その一つの例を挙げてみたい。
佐藤雅彦+ユーフラテス『中をそうぞうしてみよ』福音館書
店という、これまでになかったエックス線写真を使っての絵
本だ。
エックス線は、病院でのレントゲン撮影の経験で、どんなも
のかは、誰もが知っている。そのエックス線を使って、これ
までに、誰が絵本製作を考えただろう。しかも、なぜ、エッ
クス線が絵本と結びつくことになったのだろう。
陰と陽の世界でありながら、内と外の世界でもある。本来、
肉眼では見ることのできない内側を、可視化できる。
一般的な絵本では、見えないものを想像して、虚構の世界を
つくるという点では、子どもの想像遊びにも似ている。まさ
に、想像の世界を遊ぶのだ。物体の内側を想像して、クイズ
のように当てっこするのだ。
表紙にある椅子の内側に何があるのか、エックス線を当てる
と、その答えが映し出されるということだ。
20本の釘が使われているのがわかる。釘が見つかるだけで
なく、普通には見られない世界が、目の前に見えることが
できるのだから、驚異と美すら感じる。
針山に針が沢山刺さっている、これにエックス線を当てた
内側は、想像するだけで、痛そう。
貯金箱の中にどれだけのコインがたまっているのか、開けて
みなくとも、エックス線でわかってしまう。
いくらぐらいコインは入っているのだろう。大小の大きさは
分かるのか。お札は見えるのかと、楽しみが膨らむ。
いろいろ想像してみたけど、上の写真のように限界があるよ
うだ。写る物と写らないものがある。3D化の必要性も出て来
る。現段階では、やはり想像に頼ることになる。
エックス線でなくて、CTやMRIで撮影したら、また違うも
のが楽しめるかもしれない。
例に挙げたもの以外にも、沢山の物が出て来るので、実物
で楽しんでもらいたい。
絵本作りの新しい試みを見たが、こうした絵本作りの挑戦
は限りなくあるので、それらを探すことも楽しみの一つに
なるかもしれない。
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絵本の世界は広くて、多種多様だ。
可能性に満ち満ちており、絵本の世界は、常に、変化と進
化を続けている。
この先、何が可能かは、絵本の作り手の想像・創造のいか
んにかかっている。
絵本を大きく概念規定できたとしても、おそらくその枠を
すぐに超えて、新しい世界が誕生するに違いない。要は、
可能性に満ちた未開発分野と言えるかもしれない。
絵本には、想像とめくる行為の組み合わせで、様々な工夫と
発想をバネにして、新しいものを生み出していく力がある。
その一つの例を挙げてみたい。
佐藤雅彦+ユーフラテス『中をそうぞうしてみよ』福音館書
店という、これまでになかったエックス線写真を使っての絵
本だ。
のかは、誰もが知っている。そのエックス線を使って、これ
までに、誰が絵本製作を考えただろう。しかも、なぜ、エッ
クス線が絵本と結びつくことになったのだろう。
陰と陽の世界でありながら、内と外の世界でもある。本来、
肉眼では見ることのできない内側を、可視化できる。
一般的な絵本では、見えないものを想像して、虚構の世界を
つくるという点では、子どもの想像遊びにも似ている。まさ
に、想像の世界を遊ぶのだ。物体の内側を想像して、クイズ
のように当てっこするのだ。
表紙にある椅子の内側に何があるのか、エックス線を当てる
と、その答えが映し出されるということだ。
なく、普通には見られない世界が、目の前に見えることが
できるのだから、驚異と美すら感じる。
内側は、想像するだけで、痛そう。
みなくとも、エックス線でわかってしまう。
分かるのか。お札は見えるのかと、楽しみが膨らむ。
うだ。写る物と写らないものがある。3D化の必要性も出て来
る。現段階では、やはり想像に頼ることになる。
エックス線でなくて、CTやMRIで撮影したら、また違うも
のが楽しめるかもしれない。
例に挙げたもの以外にも、沢山の物が出て来るので、実物
で楽しんでもらいたい。
絵本作りの新しい試みを見たが、こうした絵本作りの挑戦
は限りなくあるので、それらを探すことも楽しみの一つに
なるかもしれない。
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by ehondamari
| 2019-05-18 13:50
| 絵本と子育て・保育
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