赤と緑
2020年 12月 06日
昨夜、本日のブログで取り上げる絵本を準備して就寝した。なんと、
朝起きて、びっくりした。
写真家で絵本作家でもある星川ひろ子さんのブログ「こころの目で
みる」を訪問したら、今日のブログで紹介しようと選択した絵本と
全く同じタイトルで、ブログが書かれていた。もちろん内容は、違
うが、タイトルが同じということは、やはり何かの縁があるようだ。
星川さんの場合は、ご主人が栽培した赤と緑の色鮮やかなミニ大根
を「ナメコ下ろし和え」と「しゃぶしゃぶ」にしたという、美しく
て、美味しい話だった。
私の方は、オイコス監修、佐倉みゆき絵『赤と緑』一声社という、環
境問題を扱った絵本だ。
近年、にわかに環境汚染が問題になり、新しい内閣でも、CO²削減を
政策に掲げ、色々物議をかもしているが、お題目だけで、具体的目的
や内容・方法、タイムスケジュールなど何一つ明確にされていない。
世界中の海底には、ビニール袋やプラスティック容器などが、海の生
物の命を奪っているということで、大問題になっている。環境問題は、
長年問題視しながら、具体的には、何も進んでいないと言った方がい
いだろう。
昔、地球は生き物が暮らせない赤い星だった。生き物が住める星になるに
は、長い年数がかかった。人類が誕生したのは、約400万年前のことだ。
命のつながりは、地球を包んでいった。動物は草や他の動物を餌にし、
糞や死骸は土の栄養になった。一つの命が他の命の役に立つ自然の仕
組みだ。
人間は2つのものに支えられて生きている。赤い資源と緑の資源だ。
緑の資源は、土や水、草や木、動物のことで、人間は、はじめは、緑
の資源だけに助けられて生きていた。
赤い資源は、石油、石炭、天然ガスなど、もともと地核にあって、
生物には有害なものを含んでいる資源だ。しかも、再生しにくい資
源だ。産業革命を境に、赤い資源を盛んに利用することになる。
結果的には、快適な生活を追求した結果、人間は、深刻な環境問題を
抱えるようになる。
人間の傲慢が、もっと楽に暮らそうと、2つの資源を、猛烈な速さで
たくさん使うようになり、生活はますます便利になったけれど、困っ
た問題が起こりはじめる。
2つの資源は、どんどん減り、赤い資源から作られたものがゴミ
になり、たまっていく。ガスが空気を汚す。
行き着く先は、自然は汚れ、温暖化になり、危険な雨が降るように
なって、たくさんの生き物が死んでしまった。
赤い資源を使いはじめてから、たった200年で、長い間かけてつく
られた命のつながりを人間が、壊してしまった。
このままでは、地球は、生き物が暮らせない、赤い星になってしまう
かもしれない・・・。
命のつながりを取り戻すしかない。そのためには、赤い資源も緑の資
源も、感謝して大切に使うことを考えなければならない。
大切な人や生きものが地球で幸せに生きていけるように、世の中の仕
組みを変える必要がある。緑の資源の無駄遣いをやめ、赤い資源を何
回も繰り返し使うなどの方法を考え出していかなければならない。
文化・文明は、人がより快適で、便利に、能率的にといって、懸命にい
ろいろなものを作ってきた。緑の資源・自然環境の価値化が文化という
ことになるが、価値化の手段と方向性を間違ってはいけない。時に人間
は万能の主であると勘違いしやすい。価値化が破壊につながることであ
ってはならない。原発が一つのいい例だ。
人間は、自然と共存共有することこそが、最も大切なことであることを、
今一度、人間が生きていくために、しっかり考えて見なければならない。
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by ehondamari
| 2020-12-06 16:09
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